【品種】Euphorbia meloformis subsp. valida/ユーフォルビア バリダ

【品種】Euphorbia meloformis subsp. valida/ユーフォルビア バリダ

【はじめに】

・契Plantsの栽培環境下における観察、生育事例です。環境などによって耐寒温度などは変化すると思います。また、寒冷地でのハウス栽培ですが、乾燥して寒暖差が激しい環境なので、湿度の高い場所や屋内栽培とは育成状況もまた違ってくると思います。

・夜毎に外気温-10℃以下であったり、真冬日がある中でも、ハウス内は最低気温が3℃を下回らないようにしている。夏場も湿度が低く、ある程度の寒暖差があるが、日中はハウス内が50度近くになる日もある。そのような環境下にある、契Plantsでの一事例として記録していきます。

【まとめ】

・Euphorbia meloformis subsp. validaは南アフリカが原産地の植物。

・特徴的な枯れ枝のようなものは花柄が残ったもの。

・花は基本的に1年中咲いている。受粉作業は非常に簡単で、結実も容易。

・水やりは1年中、たっぷり。

【受粉について】

・Euphorbia meloformis subsp. validaは雌雄異株なので、雄株と雌株が必要です。花が咲かないとわかりにくいのですが、花が咲いたら雄株は明らかに花粉だとわかるものがつきます。慣れたらすぐに見分けがついて、雄と雌には明白な違いがあると感じるようになるかと思いますが、最初のころを思い返すと、なかなか難しかった記憶があります。

雄株

雌株

・ユーフォルビアの他品種でも、同じような花の付け方をするものは、違いはもちろんあれど、どれもある程度似たような雄花・雌花を咲かせます。ですので、どれかひとつの品種をマスターしてしまえば、あとは基本的に応用が利くと思います。大きく育った鉄甲丸が個人的には雌雄の差異がとても分かりやすくておすすめですが、西沢サボテン園さんくらいでしかあまり見かけないので、個人的には普及していて見分けがつきやすい、バリダかオベサあたりで受粉作業も含めて練習をすると良いように思います。自分も、お世話になっている西沢さんのハウスで、オベサとバリダを用いて丁寧に教えていただきました。

・受粉作業ですが、契Plantsでは蜂蜜を使います。メイクブラシなどに蜂蜜をつけ、雄株の雄蕊の花粉をこすりつけます。その後、雌株の雌蕊にそのメイクブラシをこすりつけます。こすりつけると表記しますが、基本的にふわっとした感じで優しくやっています。受粉すると品種にもよりますが、1週間から10日で結実したことが確認できます。球系のユーフォルビアはわかりやすい形で結実します。

・バリダはうちでは真冬日が続いたり、-10℃以下の日が続いたりする真冬でも元気に花を咲かせています。(ハウス内は最低が3℃を下回らないようにしています。)そんな真冬に花を咲かせるうちのバリダですが、酷暑の真夏にも花を咲かせていました。春や秋はもちろんなので、基本的に1年中、花を咲かせています。

・毎回受粉作業したくなりますが、個人的には[受粉作業→1回休み]を繰り返してやっています。これは特に根拠はないですが、なんとなく株を休ませたいからです。

・結実してから、バリダはうちの環境では1か月から2か月ほどは熟すまでに時間がかかります。これは季節に関係なく、同じくらいの時間がかかります。熟して種鞘が弾けるとき、結構な勢いで弾けるので、うちでは排水溝ネットをかぶせて種子が飛び散らないようにしています。うちでは水やりはそのままネットの上から、真夏時でも特に蒸れとかは気にしていません。バリダは花柄がネットに引っかかって気になる方も多いと思います。その場合は排水溝ネットでない方がよいかもしれません。うちは基本的に種子採り用の親株扱いなので、そこまで気にせずにバリダも排水溝ネットです。花柄は意外と排水溝ネットに対しては丈夫なので、ほとんど折れてしまって残念に感じた記憶がありません。

・種子が熟したら、株から取り外します。熟す前に外そうとするとユーフォルビア特有の白い液体が出てくるのでわかりやすいかと思います。無知だったころに1度、熟す前に株から取り外し、自分の手とピンセットでバリダとオベサの種子を採取して乾燥すらさせずにそのまま播きました(熟す前)が、発芽まで時間がかかった以外は7割程度は発芽したので、熟さないと採種してはいけないわけではないと思います。ただ、非常に面倒くさい作業なので、自然に任せた方がよいと思っています。

・熟した後に採取した種は、排水溝ネットに入れておきます。種鞘のままです。すると勝手に弾けます。弾けた後もそのまま、乾燥させます。

・乾燥させたあとは、ハウス内の気温が現時点(1月17日)では1日で3℃から37℃とかなり幅があるので、もうひとりの契Plantsの仲間ならおそらくやらないと思いますし、適したシーズンに播種するのがよいと思いますが、自分はせっかちなので好きな時に播種しています。この季節でもバリダやオベサは発芽しています。

・実生苗の成長速度はのんびりとしています。小さいころから特徴的な花柄が出たりかわいらしいです。(下の写真はオベサも写っています。)

・小さいころから花柄をたくさん伸ばす個体もいれば、控えめな個体もいて、千差万別です。綴化しているものなど、異形の個体も小さな頃からいたりします。

【栽培について】

・ハウスなので、乾きやすい用土にはしていません。

・水は乾いたらたっぷり、冬場などは乾ききる前でも、春夏秋冬常に与えています。うちではその方が元気です。水やり時、株に水がかからないようにあげたいところですが、たくさんほかにも水やりしているので、構わずに上からジャバジャバかけ流しています。ただし、花が咲いているときだけは、花粉が流れてしまわないように一応気を付けてはいます。

・ハウスを24時間閉め切っている冬以外は風通しがとてもいい場所なので、常に自然の風が当たっています。冬は工場扇でハウス内の空気を循環させていますが、その風が24時間微風でもあたっています。

・肥料に関してはマグァンプKを植え替え時などに元肥として入れているだけです。

・光量に関しては、長野の恵まれた日照でも問題ないかと思いますが、真夏にあまりに強光だと、株が焼けてしまうことがあります。うちに株はすぐに環境の変化に慣れて、オベサよりも早く室内LED栽培→ハウス栽培に適応しました。

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